大型部品の測定や分析にお困りの方へ

航空宇宙、輸送、エネルギー、鉱業や重工業業界の企業に勤めている。大型部品やアセンブリ、特に黒や光沢の表面を持つ製品を製造している。それらの大型部品を製造現場から移動させることなく、高精度で細部まで測定できればと思っている。何よりも、予算をすべてつぎ込むわけにはいかない。これらの説明が当てはまるのであれば、このブログはまさにあなたのためのものです。

 

自分の倍以上の大きさがある巨大部品の中心でCreaformのHandySCAN 3D|MAXシリーズを使って部品をスキャンしつつ、ノートパソコンの画面で3Dモデルを見つめるエンジニア。

CreaformのHandySCAN 3D|MAXシリーズで巨大部品をスキャンするエンジニア

大型部品の製造だけでも一苦労・・・

大型部品の製造や組み立てには、小型で軽量な部品の製造にはない様々な課題が伴います。振動や温度変化がつきものの過酷な環境で特大サイズの部品を製造する場合は特に大変です。そのような部品は重くかさばることが多いため、一人で容易に移動させることはできません。

大型部品は表面積が大きく、製造工程での品質チェックの回数を増やして、ずれや歪みを速やかに特定・修正し、ずれや歪み具合がひどくなったり、不具合の箇所が増えたりしないようにする必要があります。事実、こういった検査手順は、製造工程において品質水準を維持するためにも、また、厳しい公差を満たすためにも極めて重要です。

損傷したり摩耗したりした部品や車両の性能や乗り心地、安全性を向上させるために設計される改造用部品やアクセサリの交換品の開発、製造や取り付けを行う場合にも、同様の課題が伴います。これらの新たに作成される部品は特大サイズになる場合もあり、その部品が取り付けられるプラットフォームのCADファイルを基本的に利用しなくても、既に使われている設備にシームレスに取り付けられ、難なくぴたりと合うよう設計する必要があります。補修部品メーカーは、その大きなサイズで、取り付けの問題やプロジェクトの遅延、追加費用の発生を回避するのに十分な精度と適切な解像度を必要としています。つまり、部品を1回でぴたりと合わせられる測定方法が何としても必要なのです。

 

製造現場で、光沢面を持つ巨大で複雑な部品をCreaformのHandySCAN 3D|MAXシリーズでスキャンするエンジニア。

製造現場で、巨大で複雑な部品をCreaformのHandySCAN 3D|MAXシリーズでスキャンするエンジニア

大型部品の測定はそれほど難しくないはず

これまで、製造現場で大型部品を測定するのに適した、手頃な価格の機器はありませんでした。大型部品をスキャンする方法では、必要な精度や解像度が得られず、必要な精度が得られるのは、表面全体ではなく、プロービングした特定のポイントだけでした。また、優れた精度で3D表面をスキャンできるものは、とても手が出せる価格ではありませんでした。一方で、手頃な価格で表面を広範囲に測定できるものは、精度基準を満たせず、さらに厄介なことに、光学式技術では、コントラストのある表面や反射面を測定するのが非常に困難でした。

つまり、面積の広い複雑な3D表面をハンディタイプの機器で測定するのは、かつては非常に手間のかかる厄介な作業で、不可能な場合すらあったのです。

幸いなことに、CREAFORMの新たなHandySCAN 3D|MAXシリーズの登場によって、状況は一変しました。

 

生産現場で、ポータブルHandySCAN 3D|MAXシリーズで取り込んだ3Dモデルを確認するエンジニア。

製造現場で大型部品の測定に使われる、Creaformの新たなHandySCAN 3D|MAXシリーズ

大型部品を高精度で測定できるCreaformのソリューション 

新たなMAXシリーズには、HandySCAN 3Dラインアップを業界の頼れる存在とするためのすべての特性(携帯性、スピード、精度、簡便性)が備わっています。しかも、測定容積が極めて大きいという特徴も併せ持っています。さらにこれらの性能はすべて、ブルーレーザー技術、統合フォトグラメトリー、ライブメッシュ機能により強化されています。

つまり、HandySCAN 3Dは製造現場でスキャン作業を行えるため、重くかさばる部品を移動させる必要はなくなったということです。

ダイナミック・リファレンス機能と容積精度の最適化機能を備えたMAXシリーズは、過酷な環境で動作するよう設計され、ユーザーの習熟度に左右されることなく、大型の対象物を高精度で測定できます。ISO 17025認定を受け、VDI/VDE 2634パート3規格にも適合しているため、厳しい精度要件の品質管理に適したメトロロジー・グレード(工業用寸法検査レベル)の結果が得られます。38本のブルーレーザー線により、より高い性能を発揮し、コントラストのある難しい表面仕上げでも優れた測定結果が得られるだけでなく、最大15 mの大型部品やアセンブリもわずか数分でスキャンできます。さらに、スキャンエリアが最大1.8 x 1.8 mと広範囲であることから、大きな表面も素早くスキャンできます。

CREAFORM HandySCAN 3D|MAXシリーズなら、航空機やトラック、インペラータービン、鋳物、重機などを素早く簡単に測定できるようになります。

Creaform製品が、わずか数分でミニバン全体を高解像度でスキャンする様子をご覧ください。

 

重要な3つの新機能

MAXシリーズには、Creaformのエンジニアが開発した重要な新機能も加わりました。それが、スキャンプロセスを簡素化するための機能、難しい表面をスキャンする場合に性能を向上させる機能、そして、近距離では詳細なスキャンを、遠距離からは高速スキャンという柔軟性が得られる機能の3つです。

1. フレックス・ボリューム(Flex Volume)

フレックス・ボリューム機能では、高速、最大解像度、解像度を損なわないスピードのいずれを重視するかによってスキャンモードを選択できます。この3Dスキャナーを手にすれば、遠距離からは大型部品を高速でスキャンし(「Far」モード)、近距離では高品質で狭い範囲を測定する(「Near」モード)という柔軟性が得られます。スピードと解像度のいずれについても妥協せずに済む、ノミナルモードもご利用いただけます。

 

2. リアルタイム・キャリブレーション(Real-Time Calibration)

リアルタイム・キャリブレーション機能と2つのスケールバーのガイダンスを備えたこの3Dスキャナーは、キャリブレーション手順をスキャン・ワークフローに組み込んで、スキャン中に機器を調整します。キャリブレーション手順を別途設ける必要がなく、すべて自動でシームレスに行われます。スケールバーを使用することで、大型の部品やアセンブリにふさわしい精度が保証されます。

リアルタイム・キャリブレーションが機能する様子をご覧ください。

3. スマート・サーフェス・アルゴリズム(Smart Surface Algorithm)

スマート・サーフェス・アルゴリズム機能は、人工知能が組み込まれた高度な画像処理によって、表面測定を最適化します。つまり、MAXシリーズは、コントラストのある難しい表面仕上げの測定でより良い性能を発揮し、優れた結果ももたらします。これは、スキャンプロセスがより簡素化され、容易になるということです。

Creaformがスマート・サーフェス・アルゴリズムを使って光沢仕上げの表面をスキャンする様子をご覧ください。

 

大型部品の測定がこれまでになく高速かつ容易に

Creaformは、革新的なHandySCAN 3D|MAXシリーズで、かつて不可能ではなかったものの、測定が非常に困難だった部品の大規模スキャンを可能にし、新たなチャンスを切り開きました。

プラグアンドプレイ方式で素早く設置でき、習得も容易なこの測定システムは、細部まで鮮明に捉え、容積が大きいものでも同じように高品質でスキャンできるよう設計されています。これにより、大型部品の高解像度の3Dスキャンをわずか数分で行えます。

MAXシリーズの重要な新機能と高度なアルゴリズムによって、難しい表面を持つ大型部品のスキャンがかつてないほど容易になることは間違いありません。製品開発やリバース・エンジニアリング、品質管理のプロセスは確実に改善するでしょう。とはいえ、この改善の重要性を最も表しているのは、結局のところ、スキャンしている人々の表情、それも笑顔です。

大型部品を製造しているのであれば、新たなCREAFORM HandySCAN 3D|MAXシリーズをぜひご検討ください。

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